【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その1)
先日7/5にアトラエさん主催のPxTXに参加してきたのでその内容をレポートしました。(色んな方のTweetを引用させていただいたりしながら内容を整理していたらだいぶ長くなったので3編に分けてお届けしようと思います)
※数多くの皆様のTweetを引用させていただきました、この場を借りてお礼を申し上げます。
目次
PxTXとは
「People × Team Experience」、チームに関するカンファレンスです。
後で紹介していますが、元日本代表監督の岡田武史さんからメルカリの小泉文明さんなど業界関係なく様々な方の登壇セッションやワークショップがありました。
詳しくは↓↓
今回は基本的にセッションを聞いていたのでその内容をまとめました。大まかな内容はグラレコでまとまっているので(それにしてもこの短時間でこれだけの情報の整理と視覚化できているな。。)そちらを見てもらえたらと思います。
Sports × Team 勝つチームの特徴
勝つためのチーム作り
— tma2 (@tma2k) July 5, 2019
短期的には戦略として勝つことはできるが、その戦略に甘んじてチームとして成長がなされない
#PxTX
勝ち続けられるチーム:自らが解決策を見出せるようなチーム
— tma2 (@tma2k) July 5, 2019
#PxTX
いやあ初っ端からテンションが上がってしまいました。
結局は自律しているチームが長期的な視点に立ったうえでの土壌になっている、スポーツでもビジネスでも考えないといけない要素は同じなんですね。
では自律的になるにはどうするか、それは理念や価値観、目的が浸透すること、浸透させるにはアティチュード、つまり日ごろの行動や振る舞いが理念と一致しているかという話に。
元サッカー日本代表監督の岡田武史さん。
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
短期的に勝つだけでなく勝ち続けるチームを作るには、理念や目的がメンバーから自然と出てくるようになることが重要。
#PxTX pic.twitter.com/f8AZcduAib
千葉ジェッツ島田社長「1位を追いかける時はいい。1番になってからが問題。危機感を持てない」どんなに優れた人たちが集まっても目的を失ってしまうと全てが崩れてしまう。 #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
理念が浸透しているかどうかは、人の
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
attitudeに出る。
結果や成果ではなく、普段の仕草や振る舞いが理念に基づいているかが重要。
#PxTX
その後はリーダーシップの在り方になったのですが個人的には中竹さんの
元20歳以下ラグビー日本代表監督の中竹竜二さん。
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
1on1でメンバーとひたすらコミュニケーションを取り、共に成長していこうという意志を伝え続けた。
メンバーに丸投げするのでなく、一緒に考えることが大切。
#PxTX pic.twitter.com/zcS1HMAt0E
中竹さん「選手のみんなも成長してもらうし、監督も成長するからと。そうしてたら選手が『俺たちが監督に文句を言うのはいいけど、メディアに文句を言われるのは嫌だ。監督を勝たせよう』と言ってくれた」。つまりチーム、ブランドに対する自我(アイデンティティ)が生まれたということ! #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
また全体を通して岡田さんのリーダーシップの在り方、組織の考え方もとても素敵でした。
kリーダーは覚悟が大事。
— みしまる🌮SNSプランナー (@mishimaru_tete) July 5, 201
どうしてほしいか?どうなるべきか?どうしたいか?コミュニケーションを取り続ける。嫌われたくないけど、でもチームで結果を残さないと生き残れない。だから自分を含めて生き残るために覚悟を持って接する。#PxTX pic.twitter.com/5ORYrBU6dj
勝ち続けるコーチの条件
— おかぴー (岡田康豊)| エン・ジャパン PdM (@middleOkada) July 5, 2019
勝て、勝て、勝てというコーチは勝てない。
勝つというのは、行動の結果。
メンバーは、コントロールできないことを支持されると萎縮する。大事なのはベストを出させるコミュニケーション。
サッカー界はコーチングに対する考え方が進んでる印象。#PxTx
岡田監督「雨の中スタジアムに来てくれた900人を逃しちゃいけない、リピーターにしなきゃいけない。俺は慌ててるけどスタッフが全然焦らない。あ、俺が全部やっちゃってるからだと。スタッフに丸投げするようになった」権限の移譲ですね。 #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
おかちゃん
— 飯髙 悠太 yuta iitaka (@yutaiitaka) July 5, 2019
みんなそれぞれの幸せ形があるかから、それを認め合い、受け入れられる組織こそが強いとおもう
#PxTX
最後に一言ずつ色紙にメッセージを書いてもらうコーナーがあったのですが岡田さんの「自分が正義ではない」にはハッとさせられました。
自分が正義でない、すごく大切。
— 賀茂慎一郎@スクラムマスター (@tyantya41717651) 2019年7月5日
自分の考えにのめり込むとどうしても推し通す振る舞いが見え隠れしてしまうから何度でも肝に命じておきたい。 pic.twitter.com/TCCnc4gaO2
初回から頷きすぎて首がもげそうになりました。
Product × Team 最高のプロダクトが生まれる瞬間
プロダクト開発に関わるものとして一番聞きたかったセッション、モデレーターは及川さん(ほんと豪華なメンバーだったなあ)
のっけから最高のプロダクトを生むのに必要なことに関する話に。
〈Product×Team〉
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
- 最高のプロダクトを生み出すために必要なこととは?
野添 「角度の立った問いを持てているかどうか」
深津 「セミor樹木、どちらのエコシステムを作るのか決めること」
渡邉 「ゴールイメージの世界観をどれだけ共有し、そのための具体策を落とし込むこと」#pxtx
深津さん 「このプロダクトはセミ(短い間で花開くもの)?千年続く大樹(最初は地味でも根をすえて土地を支えるもの)だっけ?」を問いかける。それによって、設計思想も変わる。noteは息長くしっかりやるために友だちを作って土壌を作って周辺の市場を栄えさせる。エコシステムで考える。#PxTX
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) July 5, 2019
特に深津さんの「エコシステム」というメタファーは弊社が開発するサービスが「大樹」なこともあってとても興味深かったです。
プロダクトの定義が3者3様だったので、それぞれの視点から異なった意見が出るのが面白いなと思いつつ、若干こんがらがる時もありました、まあそれを含めて多様なんでしょうね。
続いて登壇者の失敗談話に移りました。
- これまでの失敗談は?
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
深津 「クライアントからきた提案そのものを良かれと思って潰してしまったこと(笑)。枯れる畑は納品できない」
渡邉 「再現性を求めてメソッドをコピーしたら、カスタマイズが効いていなくてうまくいかなかった」
野添 「メンバーの役割分担が本当に下手(笑)」#pxtx
渡邊さんの話はまさに「銀の弾丸はない」でしたね。結局はコンテキストと目的から都度適切なメソッドを取り入れることなんでしょうね。
最後チームづくりの話では「リスペクト」「多様性」などがキーワードに。
- 最高のプロダクトのためにチームで意識していることは?
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
野添 「リスペクト。アイデアの良し悪しのみではなく、根底の考え方を共有すること」
深津 「多様性と相互作用があること。エコシステムを作る上では均質である状態を避けて、大枠のコンセンサスは取る」#pxtx
深津さん チームは「多様性がある」「相互作用がある」ことが大事。生産性を考えるとチームは同じ価値観で同じ仕組みで進めるのが早い。でもエコシステムで考えると、均質さは即死につながる。大きな概念でコンセンサスが取れていれば、アプローチはバラバラでよい。#PxTX
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) July 5, 2019
多様性というすぐに「多様性は大事」という話になりがちですが、目的やフェーズによって必要性は変わってくるなあと思いました。
つまりアウトプット量を上げるという目的に おいては多様性というのはボトルネックになりやすですが、アウトカムを上げるうえではむしろ大切になってくる。
そのためアウトプット量がアウトカムに直結するフェーズなのか、直結しない不確実なフェーズなのかを考えることこそが大事なのかなと。
最後、深津さんのキングダム自問形式にはぐっときました。
すごく深津さんっぽい「行動変容を促す言葉」。「もし業界の王であったら、何を布告するか?」
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) 2019年7月5日
オススメはキングダム問答。自分がその業界の王だったら、何をするのか?王としての振る舞いなのか?#PxTX pic.twitter.com/VOssNbR220
ここまでで元取れた気分です笑笑