【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その3)
【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その2) - かもろぐの続きです。
目次
Well-being × Team 持続的な成果を生み出す
この時点で時刻は14時、ついに空腹に耐えきれず一度退出することに。。
詳細は不明なのでグラレコと気になったTweetを貼るのみとさせていただきます。
参考になりそうなTweet
刺激(ストレス)は以下2つに大別できる。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
- 挑戦的な刺激
- 高い目標、困難な課題
- 妨害的な刺激
- 人間関係が悪い
- 労働環境が劣悪
挑戦的な刺激はエンゲージメントを高める。
(慶應義塾大学教授 島津さん)#PxTX
電通社内で上司に言われて嬉しかった一言をアンケートで回収。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
回答をグルーピングすると、以下3つに大別できた。
- 頑張っているな!
- いつも見ているぞ!
- 期待しているぞ!
(電通 和田さん)(石川 善樹さん)#PxTX
併せて理想の上司の行動をアンケートすると、以下3つが多かった。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
- 任せる
- 見守る
- 責任を取る
(電通 和田さん)(石川 善樹さん)#PxTX
島津さんの「上司が部下を見ているよ」というサインが大事、
— 越田良 (@koshida_HRO) July 5, 2019
心理学では一番困るのは無視、
フィードバックがないことが一番不安にさせ、迷わせるという話、納得。
TA理論のストローク欠乏症を思い出した。#PxTX
目の前の仕事に意義を感じてもらう、ジョブ・クラフティングには3つの手法がある。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
- 手順を工夫する
- ディズニーランドのカストーディアルなど
- 人間関係を良好にする
- お客さんとの距離感が近い
- 認知を変える
- 例:協会の石切り職人のたとえ話
(慶應義塾大学教授 島津さん)#PxTX
仕事との上手な距離の置き方
— おかぴー (岡田康豊)| エン・ジャパン PdM (@middleOkada) July 5, 2019
普段の仕事が、肉体労働か、頭脳労働化、感情労働かで土日の使い方を変えることが大事。
普段が肉体労働なら、身体を休め頭を使うような休み方を。感情労働の人なら、一人で過ごすなど。
土日の休み方で、月曜日のパフォーマンスが変わる。#PxTx
バイタリティスコアの調査をして分かったことは、良い雑談をするとバイタリティが上がるということ。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
- 良い雑談
- ワイワイガヤガヤ
- 悪い雑談
- 陰口
- 愚痴
(石川 善樹さん)(電通 和田さん)#PxTX
Innovation × Team イノベーションを科学する
これもまた登壇者が豪華なこと。。
東京大学 馬田隆明さん
ミラティブ 赤川準一さん
Google人事部 河村 大督さん
進行は
リクルートワークス研究所 野田稔さん
最初のテーマは野田さん曰くイノベーションのカギとなる「自主・自律・自分の頭で考える」について。
トヨタ自動車の魔法の言葉
— 中村 友也 / PxTX | 日本最大級のチームリーダーカンファレンス【7/5 9時】 (@YuuyaNakamura) 2019年7月5日
・なぜ?を5回繰り返す
・意思を持って報告しろ!
・茶髪が黒髪に変わる時
リクルートの日常的な口癖
・で、お前はどうしたいわけ?
・最近、どう?
・自ら機会を作り出し、機会により自らを変えよ、だよな?#PxTX pic.twitter.com/JhZA6j04bw
ミラティブ赤川さんによれば、DeNAの南場さんは「人生どう?」
— 中村 友也 / PxTX | 日本最大級のチームリーダーカンファレンス【7/5 9時】 (@YuuyaNakamura) 2019年7月5日
やばい。おもろい笑#PxTX
Googleでは主体性は採用基準の重要な要素だそうで、どの方も答えを与えるのではなく自分で考えるように仕向けることを大事にしていました。アオアシというサッカー漫画でも「自分でつかんだ答えなら一生忘れない」という名言があり、今後は自ら答えを見つけるために組織でも個人でもどうサポートできるかが大切になってくると思いました。
話は河村さんの所属するGoogleの話へ。Googleの取り組みなどは書籍や
Google re:Workで公開されていますが、社員が語るとあってゲストの皆さんも興味津々でした。
Googleが考える、イノベーションを起こしてく上で、大事なこと。
— おかぴー (岡田康豊)| エン・ジャパン PdM (@middleOkada) 2019年7月5日
①ミッション(自分たちは何をなすのか)
②透明性(Thanks God It's Friday)
③社員の声(1年の1回の社員アンケート)
TGIFを毎週続けてるっていうのが、スゴイです。場当たりでやるんじゃなくて。#PxTX
Googleのミッションは「世界中の情報を整理して、良い世の中を作ること」。
これは全社共通ですが、部門ごとでもチームごとでもミッションを設定しているそうです。
GoogleのReworkには、チームにもミッションが必要とある。
— おかぴー (岡田康豊)| エン・ジャパン PdM (@middleOkada) 2019年7月5日
実際、2、3年に一回ミッションステートメントをチーム単位で考える。OKRとは別の軸でチームメンバー全員でブレストなどを通じて作りだす。#PxTX
Googleと言えばOKRも有名ですが、違いとしてはOKRは四半期に一度で、ミッションはOKRよりもう少し大きな意義の部分を明文化するのだとか。
2つ目の透明性を担保としてtgifという経営陣自ら社員に現在の状況を説明する時間があるそう
Googleって、tgifつって毎週金曜に本国経営陣が各国の従業員に直接テレカンするんだって…会社の課題とかこれからの戦略とか…そうやって意志とか意図とか伝えてるんだってさ…すごい…#PxTX
— 馬場雄一郎 / FICC BX (@yuichiroaaa) 2019年7月5日
『Innovation×Team』に登壇されているGoogle Inc.の河村大督さん。社員が経営層などに対し質問や要望を投稿できる全社システムがあり、「いいね」が多い投稿は対応をしてもらえる確率が高いとお話しされていました。「いいね」機能により優先度が見え、経営層も動きやすそうですね!#PxTX #Google pic.twitter.com/IsWu7Qr0oi
— WORK MILL(ワークミル:働き方改革プロジェクト) (@WORKMILL_INFO) 2019年7月5日
8万人いるということを考えるとすごいというか他の企業はやらない言い訳できないですよね。。これにはゲストの皆さんも驚いていましたね。
社員の声については「全社満足度調査」を年に一回やっており、仕事は楽しいか、上司は自分を助けているか等について率直にFBするようです。またもらったFBを基に上手く行ってること/いってないことを列挙し3つに絞り込んで改善するとのことでした。
河村さん「Googleはグループごとにフォーラムを作って声を引き上げている。また小さなチームの中からでも1on1で吸い上げたり。ちゃんと評価システムの中にも組み込まれている」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) 2019年7月5日
視覚化するためのまず収集とそれを文化にするための評価制度が重要。 #PxTX
社員がマネージャーを評価する役割を持っているので、FBに答えないといけないそうで、Googleさんは文化を形骸化させないための仕組み作りが上手いなと思いました。
話題は文化を作るうえで何をしているか、大事なことは何かという話に。
赤川さん「濃いカルチャーに入りやすくするためにどう設計するか?」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) 2019年7月5日
河村さん「みんなの合意のもとミッションを決めていく」
決定方はさておき合意性重要ですね。
馬田さん「20%ルールのようなゆとりが大事」
赤川さん「遊びの要素を業務の中に入れていく。余裕というより余白が大事」
余白。 #PxTX
印象的だったのは赤川さんの「お風呂の時間」発言。確かに自分も歩いてる時が一番アイデアが浮かびます。きっとゆとりというのは時間的だけではなく精神的な意味合いも大きいのでしょうね。
ここで野田さんのイノベーションを起こすには「いい意味での成熟」が必要という話に。
組織市民行動の話(善きサマリア人)。市民は自由だが責任がある。利己的ではない誠実さと自分から考えられるオーナーシップを持つ。「少しの努力と我慢」と書かれていたけどここは我慢というより尊重と書きたいですね。 #PxTX
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) 2019年7月5日
ここでいう成熟とは
・周囲を助ける
・誠実(自分でやりがいを見つける)
・スポーツマンシップ
・思いやりと責任
・オーナーシップ
を備えていることでこれらを体現した少しの行動が大きな効果をもたらすとのこと。
最後、心理的安全性の話があがったのですが、赤川さんの「上司もさらけ出せる環境が必要」という発言は斬新でした。確かに今まで語られてきた心理的安全性は部下よりの視点が多く、上司は部下がさらけだせるように~という文脈で聞くことが多かったと思います。一方で上司自身も自分をさらけ出せないと部下もさらけだせないしなとも思い、新たな視点を得ることができました。
【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その2)
【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その1) - かもろぐ の続きになります。
目次
Fan × Team ファンを作るチーム論
パワーワード連発のセッションでした、wどのセッションも魅力的かつ刺激的でしたがあえて一番を上げるとすればこのセッションです。
KITEさんが挨拶代わりにダンスを披露し大盛り上がり。
トークセッションで踊る人はじめてみた、最高笑笑#pxtx pic.twitter.com/mbOTX8iRA3
— 賀茂慎一郎@スクラムマスター (@tyantya41717651) 2019年7月5日
場が温まったところでセッション開始。
最初はチーム作りのポイントについて
亀田さん「とにかくアーティストの話を聞くこと。1日のほとんど人の話を聞いてるような感じ。相手のコンディジョンやメンタルを丁寧に聞いていく。アーティストは話すことによって自己の内面が整理されていく。そこから物作りが始まる」傾聴の姿勢、まさに理想的な1on1!! #PxTX
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
亀田さん「アーティストの提案が間違ってると思っても否定しない。一回やらせてみて『やっぱり違うね』って気がつかせる」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
加地さん「演者も乗り気になれない時は演者の立場に立つ」
相手の立場に立って考えることから本当のコミュニケーションが始まる。 #PxTX
亀田さんは「相手の出した答えが自分が望んでいたものと違うときはどうします?」と聞かれ上記のTweetのように「間違っていると思っても否定しない、仮に間違っても自分も共犯になって距離縮まるしね」とさらっと言っておりかっこよかった。
KITEさんは「距離感」を大事にしていてダンス、遊びを一緒にしていく中で 縮めていくと言っていました。3者とも相手の身になって行動するスタンスを大事にしているなと感じました。
そんな中でこんな話が
10-FEET:僕たちは「ありがとう」と「ごめんなさい」でここまで来ました。
— 賀茂慎一郎@スクラムマスター (@tyantya41717651) July 5, 2019
謝れることってすごく大事な資質だよなあ。#PxTX
パワーワードその1「ありがとうとごめんなさいでここまで来た」
聞いた瞬間ヘドバン並みに首を縦に振りながら気づいたらノートに3回書いていました笑。感謝と謝罪はほんとに大事。
亀田さん「アーティストの初期衝動、バックグラウンドを見失わないように。クライアントは全然別の方向を見ちゃってる。こういう時は両方の意見のいいところを見てその間を取るべき。そこにトライがあって新しいものが生まれる」これぞ中道の精神ですね。 #PxTX
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
ものづくりにおいて、初期衝動に勝るものはない。そこまでには作り手の人生のすべてが詰まってる。初期衝動はひらめきではない。そこまでに至るバックグラウンドがある。絶対に見失わない。(亀田さん)#PxTX
— ハタノサン (@ogwtmk3) July 5, 2019
制約から企画を考えるというくらい、パッとは企画なんてひらめかない。クライアントの意見も、もともと自分の引き出しになかったものだと考えるとプラスにしかならない。(加地さん)#PxTX
— ハタノサン (@ogwtmk3) July 5, 2019
加地さん「仲間は多ければ多いほうがいい。チャレンジをするために味方を作り、チームに安心感を与えるのがリーダーの役目」#PxTX
— Tomoya Katagi / FICC (@tomoya_katagi) July 5, 2019
応援者の輪を増やす。
— 茂木健太@経営チームの紛争解決 (@Kenta_Motegi) July 5, 2019
チームの外までチームという感覚で#チームビルディング #PxTX pic.twitter.com/1tV6IZEhkp
KITEさん「結果がついてこなかった時でも心はブレないように」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
亀田さん「打席数が多くてもヒットしてない曲の方が多い。それでも自分から降りますとは言わない。亀田”監督”は勝手も負けてもチームと寄り添ってくれると」
私たちは働き続けることが前提なのだから時間と継続を見なきゃいけない。 #PxTX
テレ朝 加地さん「負け顔を持ってる芸人はいい。負け顔がないと突っ込む余地がないので周りから助けてもらえない。ひとりでおとさないといけない。負け顔を持ってない芸人は売れてない」#PxTX pic.twitter.com/1agtmAd2pz
— 馬場雄一郎 Yuichiro Baba (@yuichiroaaa) 2019年7月5日
「永遠の中御所」ってすごいパワーワード
— 賀茂慎一郎@スクラムマスター (@tyantya41717651) July 5, 2019
中御所は
・怒らない
・時間を守る
・時分から辞めない
・汚れ仕事を率先してやる
#PxTX
KITEさん「アルデンテいろ(頼りなくとも芯を持て)」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
亀田さん「しなやかであれ(相手の心を受け止めて立つ)」
加地さん「自分に合ったやり方で&一つ頼まれたら二つやる(その二つ目に自分の主体性がある)」
むだちゃいいですねー🙏🙏🙏 #PxTX
Performance × Team ハイパフォーマーの再現性
このとき13時、「再現性」は気になるワードだったので鳴りまくっているお腹を必死に抑えセッションに集中。
まずはハイパフォーマーが集まる組織やチームの特徴というテーマで。
PRTable大堀さん「スタンスが明確な組織はハイパフォーマーが集まってくる。らしさがムンムンに出ている会社はマッチする人が近ずいてくるし、逆に合わない人を遠ざける効果もある」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
会社への共感、カルチャーフィットがどう生まれるかという話ですよね。 #PxTX
Gallup Japanの平田さんはハイパフォーマンスな組織の特徴として
・向かっているゴールが明確であること
・適切な道具(物理面、精神面を含め)が揃っていること
を挙げていました。
一方セールスフォースの伊藤さんによるとセールスフォースでは目的がぶれないようにV2MOMという手法を採用しているそう。
セールスフォース伊藤さん「V2MOMという考え方を中心に推進している」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
目的から推進、測定まで含まれていて素晴らしいですね! #PxTX pic.twitter.com/fzpNSloHti
これはアジャイル開発のプラクティスでよく使われるインセプションデッキに近いなと思いました。
またハイパフォーマンスなチームの特徴として以下の4つが挙げられました。
ハイパフォーマンスな組織構築のための達成要件。
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
- 基本的なニーズを満たしている
- 目標が明確である
- 目標達成のための道具・武器が揃っている
- 個人が貢献実感を持っている
- 組織への帰属意識を持っている
- 個人が成長実感を持っている
(Gallup 平田さん)#PxTX
ではハイパフォーマンスなチームを作るうえで大事なことは何か。心理的安全性、マネージャーの存在がキーワードに。
メンバーの心理的安全性を最も脅かすのは、能力を疑問視され、梯子を外されること。(責任を剥がされること)
— 上田 祐揮 | Yuki Ueda (@Yuk1Ueda) July 5, 2019
従って、マネジャーの最も大切な仕事は責任を与えることである。
マネジャーは自分がカバーできる範囲であれば、責任を与え、失敗を許容することが大切。
(Salesforce 伊藤さん)#PxTX
メンバーの心理的安全性。はしごをはずされる不安がある。リーダーが責任を持って権限委譲していけると良い #PxTX
— まっちゃそ@技術書典7 (@_speech_tech_) July 5, 2019
平田さん「パフォーマンスに再現性を高めるために環境を整える。マネージャーへのコーチングしオリジナリティのあるマネジメントを引き出す」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
伊藤さん「失敗を臆せず任せていく。責任が取れる範囲で権限移譲を」
今日のカンファレンス全体の話に共通することですよね。 #PxTX
セールスフォースはナレッジの共有化を図るためにハイパフォーマーなメンバーにハイパフォーマンスの要因をパワーポイントなりでまとめてもらうとのこと。
お腹のすき具合がMAXになり流れを見失う場面がありましたが、終始心理的安全性をキーワードに安全性を確保するうえでマネージャーはどうあるべきか、組織としてマネージャーをどう支援するかという話で盛り上がりました。
平田さん「パフォーマンスに再現性を高めるために環境を整える。マネージャーへのコーチングしオリジナリティのあるマネジメントを引き出す」
— 福岡陽/ブランド・ストラテジスト/FICC inc. (@akirafukuoka) July 5, 2019
伊藤さん「失敗を臆せず任せていく。責任が取れる範囲で権限移譲を」
今日のカンファレンス全体の話に共通することですよね。 #PxTX
【イベント】PxTXに参加してチームについて考えてみた(その1)
先日7/5にアトラエさん主催のPxTXに参加してきたのでその内容をレポートしました。(色んな方のTweetを引用させていただいたりしながら内容を整理していたらだいぶ長くなったので3編に分けてお届けしようと思います)
※数多くの皆様のTweetを引用させていただきました、この場を借りてお礼を申し上げます。
目次
PxTXとは
「People × Team Experience」、チームに関するカンファレンスです。
後で紹介していますが、元日本代表監督の岡田武史さんからメルカリの小泉文明さんなど業界関係なく様々な方の登壇セッションやワークショップがありました。
詳しくは↓↓
今回は基本的にセッションを聞いていたのでその内容をまとめました。大まかな内容はグラレコでまとまっているので(それにしてもこの短時間でこれだけの情報の整理と視覚化できているな。。)そちらを見てもらえたらと思います。
Sports × Team 勝つチームの特徴
勝つためのチーム作り
— tma2 (@tma2k) July 5, 2019
短期的には戦略として勝つことはできるが、その戦略に甘んじてチームとして成長がなされない
#PxTX
勝ち続けられるチーム:自らが解決策を見出せるようなチーム
— tma2 (@tma2k) July 5, 2019
#PxTX
いやあ初っ端からテンションが上がってしまいました。
結局は自律しているチームが長期的な視点に立ったうえでの土壌になっている、スポーツでもビジネスでも考えないといけない要素は同じなんですね。
では自律的になるにはどうするか、それは理念や価値観、目的が浸透すること、浸透させるにはアティチュード、つまり日ごろの行動や振る舞いが理念と一致しているかという話に。
元サッカー日本代表監督の岡田武史さん。
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
短期的に勝つだけでなく勝ち続けるチームを作るには、理念や目的がメンバーから自然と出てくるようになることが重要。
#PxTX pic.twitter.com/f8AZcduAib
千葉ジェッツ島田社長「1位を追いかける時はいい。1番になってからが問題。危機感を持てない」どんなに優れた人たちが集まっても目的を失ってしまうと全てが崩れてしまう。 #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
理念が浸透しているかどうかは、人の
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
attitudeに出る。
結果や成果ではなく、普段の仕草や振る舞いが理念に基づいているかが重要。
#PxTX
その後はリーダーシップの在り方になったのですが個人的には中竹さんの
元20歳以下ラグビー日本代表監督の中竹竜二さん。
— 鶴見翼 (@chokoGtr) July 5, 2019
1on1でメンバーとひたすらコミュニケーションを取り、共に成長していこうという意志を伝え続けた。
メンバーに丸投げするのでなく、一緒に考えることが大切。
#PxTX pic.twitter.com/zcS1HMAt0E
中竹さん「選手のみんなも成長してもらうし、監督も成長するからと。そうしてたら選手が『俺たちが監督に文句を言うのはいいけど、メディアに文句を言われるのは嫌だ。監督を勝たせよう』と言ってくれた」。つまりチーム、ブランドに対する自我(アイデンティティ)が生まれたということ! #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
また全体を通して岡田さんのリーダーシップの在り方、組織の考え方もとても素敵でした。
kリーダーは覚悟が大事。
— みしまる🌮SNSプランナー (@mishimaru_tete) July 5, 201
どうしてほしいか?どうなるべきか?どうしたいか?コミュニケーションを取り続ける。嫌われたくないけど、でもチームで結果を残さないと生き残れない。だから自分を含めて生き残るために覚悟を持って接する。#PxTX pic.twitter.com/5ORYrBU6dj
勝ち続けるコーチの条件
— おかぴー (岡田康豊)| エン・ジャパン PdM (@middleOkada) July 5, 2019
勝て、勝て、勝てというコーチは勝てない。
勝つというのは、行動の結果。
メンバーは、コントロールできないことを支持されると萎縮する。大事なのはベストを出させるコミュニケーション。
サッカー界はコーチングに対する考え方が進んでる印象。#PxTx
岡田監督「雨の中スタジアムに来てくれた900人を逃しちゃいけない、リピーターにしなきゃいけない。俺は慌ててるけどスタッフが全然焦らない。あ、俺が全部やっちゃってるからだと。スタッフに丸投げするようになった」権限の移譲ですね。 #PxTX
— 福岡陽 / ブランド・ストラテジスト (@akirafukuoka) July 5, 2019
おかちゃん
— 飯髙 悠太 yuta iitaka (@yutaiitaka) July 5, 2019
みんなそれぞれの幸せ形があるかから、それを認め合い、受け入れられる組織こそが強いとおもう
#PxTX
最後に一言ずつ色紙にメッセージを書いてもらうコーナーがあったのですが岡田さんの「自分が正義ではない」にはハッとさせられました。
自分が正義でない、すごく大切。
— 賀茂慎一郎@スクラムマスター (@tyantya41717651) 2019年7月5日
自分の考えにのめり込むとどうしても推し通す振る舞いが見え隠れしてしまうから何度でも肝に命じておきたい。 pic.twitter.com/TCCnc4gaO2
初回から頷きすぎて首がもげそうになりました。
Product × Team 最高のプロダクトが生まれる瞬間
プロダクト開発に関わるものとして一番聞きたかったセッション、モデレーターは及川さん(ほんと豪華なメンバーだったなあ)
のっけから最高のプロダクトを生むのに必要なことに関する話に。
〈Product×Team〉
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
- 最高のプロダクトを生み出すために必要なこととは?
野添 「角度の立った問いを持てているかどうか」
深津 「セミor樹木、どちらのエコシステムを作るのか決めること」
渡邉 「ゴールイメージの世界観をどれだけ共有し、そのための具体策を落とし込むこと」#pxtx
深津さん 「このプロダクトはセミ(短い間で花開くもの)?千年続く大樹(最初は地味でも根をすえて土地を支えるもの)だっけ?」を問いかける。それによって、設計思想も変わる。noteは息長くしっかりやるために友だちを作って土壌を作って周辺の市場を栄えさせる。エコシステムで考える。#PxTX
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) July 5, 2019
特に深津さんの「エコシステム」というメタファーは弊社が開発するサービスが「大樹」なこともあってとても興味深かったです。
プロダクトの定義が3者3様だったので、それぞれの視点から異なった意見が出るのが面白いなと思いつつ、若干こんがらがる時もありました、まあそれを含めて多様なんでしょうね。
続いて登壇者の失敗談話に移りました。
- これまでの失敗談は?
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
深津 「クライアントからきた提案そのものを良かれと思って潰してしまったこと(笑)。枯れる畑は納品できない」
渡邉 「再現性を求めてメソッドをコピーしたら、カスタマイズが効いていなくてうまくいかなかった」
野添 「メンバーの役割分担が本当に下手(笑)」#pxtx
渡邊さんの話はまさに「銀の弾丸はない」でしたね。結局はコンテキストと目的から都度適切なメソッドを取り入れることなんでしょうね。
最後チームづくりの話では「リスペクト」「多様性」などがキーワードに。
- 最高のプロダクトのためにチームで意識していることは?
— 鈴木 しの|Shino Suzuki (@shino74_811) July 5, 2019
野添 「リスペクト。アイデアの良し悪しのみではなく、根底の考え方を共有すること」
深津 「多様性と相互作用があること。エコシステムを作る上では均質である状態を避けて、大枠のコンセンサスは取る」#pxtx
深津さん チームは「多様性がある」「相互作用がある」ことが大事。生産性を考えるとチームは同じ価値観で同じ仕組みで進めるのが早い。でもエコシステムで考えると、均質さは即死につながる。大きな概念でコンセンサスが取れていれば、アプローチはバラバラでよい。#PxTX
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) July 5, 2019
多様性というすぐに「多様性は大事」という話になりがちですが、目的やフェーズによって必要性は変わってくるなあと思いました。
つまりアウトプット量を上げるという目的に おいては多様性というのはボトルネックになりやすですが、アウトカムを上げるうえではむしろ大切になってくる。
そのためアウトプット量がアウトカムに直結するフェーズなのか、直結しない不確実なフェーズなのかを考えることこそが大事なのかなと。
最後、深津さんのキングダム自問形式にはぐっときました。
すごく深津さんっぽい「行動変容を促す言葉」。「もし業界の王であったら、何を布告するか?」
— もりもとあい@piece of cake (@kyu_22) 2019年7月5日
オススメはキングダム問答。自分がその業界の王だったら、何をするのか?王としての振る舞いなのか?#PxTX pic.twitter.com/VOssNbR220
ここまでで元取れた気分です笑笑